なくした物まであと少し@はてなブログ

雑記帳やら備忘録。年1更新が目標です。

焼き入れ。〜刀鍛冶でよく見るアレ。〜

焼き入れは包丁の表面に泥を付け熱し、刃物全体を均等に温度にしてから水に入れ急冷します。刃物が綺麗に歪まず出来上がるかは古川さんでも水に漬けるまでは分からないとのことです。
最近の量産化されている包丁ではこの焼入れを100度くらいの油でやっているようで、そうすると温度差も少なくなり、曲がりにくくなるのだそうです。ただし、その反面鋼の強度は上がりきらず、どうしても柔らかく欠けやすい包丁になってしまい手造りの包丁にはかなわない、とおっしゃっていました。コストの事を考えるとしょうがないですね。
焼き入れをした包丁は冷やした後、火であぶります。コレは焼き入れによって硬くなりすぎた鋼をもう一度熱を加えることにより適度な柔らかさを持たせる為だそうです。
包丁に着いた泥を落としてみると全体が黒くなっていました。

写真は泥を付けた後。(記憶があいまいなので違うかもしれません。)