なくした物まであと少し@はてなブログ

雑記帳やら備忘録。年1更新が目標です。

とらドラ読み終わりました。

1巻から10巻の番外編を除いた本編は経った今読み終わりました。何箇所かモニョる点はあったのですが全体的には楽しめたのかな、と思います。しかし、作中における亜美の扱いに関して言えばとてつもなく不満ですね。亜美の役割が作者の都合のいい駒の様でその点がすごく鼻につきました、夏合宿のあたりまでは普通の女の子であったはずなのですが途中からオブザーバーになってしましましたし、竜児にたいして抱いていたであろう恋心の様な物も握りつぶされてしまいました。ミノリ、北村、タイガー、竜児。それぞれが心情を吐露し、解決に向けずだボロになりながら進む中、誰も亜美の事は気にしてあげていない。
しかも最後には勝手に解決したように物語を締められてしまい、一番ズダボロにされている。そんな印象が物語全編を通して存在しました。多分、作者もその点は自覚していたのだと思います。というのもとらドラポータブルのシナリオに関して、”亜美が幸せになる事”という条件を付けているからです。これは自分の描く物語中ではもう亜美を幸せに出来ない、そういう事を分かっていたからに違いありません。あの時点で亜美はもう作者から強い人格強制を受けていたのです。そのため、夏旅行で抱いた竜児への恋心も、握りつぶされ、作者にとって都合のいい、竜児や、物語の相談キャラクターとして仕上げられました。
コレは許せない。心の中にわだかまりが残りっぱなしです。